東京都町田市にて雨漏り修理・改修工事
2024/10/09
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
今回ご紹介する現場は築33年程の賃貸物件です。
雨漏りしているとのことで、当初は雨漏りの補修と塗装工事にてご依頼を頂きました。
現地に伺ったところ劣化とひび割れが酷く、お客様は塗装で良いと仰られていましたが、「それでは工事を受けられない」そう判断して、お伝えいたしました。お客様の了承を得て、雨漏り個所を解体して内部を確認してもらったところ、ようやくお客様も「これはダメだ。」と納得され、改修工事を行わせて頂く運びとなりました。
東京都町田市にて行った雨漏り修理・改修工事のご紹介です。
施工前
こちらが施工前の様子です。
建物は2世帯住宅になっており、その2箇所の玄関部分から雨漏りが発生していました。
画像のように雨水が下地まで染み込んで外壁が捲れてしまっているほどです。
原因は玄関屋根と外壁の取り合い部からの侵入です。
取り合い部分は屋根から伝って流れ落ちてきた雨水を受けやすく、溜まりやすい場所です。
防水シートだけではうまく止められず、継ぎ目にシーリングが打たれていますが、これだけでは防げません。
外壁のサイディングを剥がしてみると、この通り内部の木材が完全に腐食してしまっています。
雨漏りから目を逸らしてしまったのも要因ですが、ここまで被害が大きくなってしまったのには原因があります。
それはサイディングが直貼りされていたことです。
サイディングが普及しはじめた1990年代から2000年までは直貼り工法が主流でした。
直貼り工法はサイディングの裏側に隙間がないため通気性が悪く、湿気が壁内部に溜まりやすい特徴があります。
通気層がない事によって壁面内に漏れた雨水を排出できず、結果として壁体内に水気が滞留し内部を腐らせてしまったのです。
実際に主要な柱が3本も腐食しており、とても危険な状態です。
これでは見た目だけ塗装で綺麗にしても、いつか崩れてしまっていた可能性があります。
解体してみないと内部がどうなっているのか分からないのも、雨漏りの怖さですね。
一度全て解体し、腐ってしまった柱の組み立てから行います。
新しい柱をその場で加工していきます。
これまで一から家を作る仕事にも関わってきた熟練の大工だからこそできることです。
補強用の金具も取り付けて耐震性を高めています。
計3本の柱を組み直しさせて頂きました。
サイディングは当然、全面通気工法に貼り替えます。
通気工法は柱とサイディングボードの間に胴縁(どうぶち)と呼ばれる通気層を設け、空気が通る隙間を確保した工法です。
2000年の品格法施行によって、多くの住宅メーカーが通気工法を標準施工法としていますので、目安としては2000年以内に建てられた住宅は直貼りの可能性があると思っておいてください。
玄関上の屋根は全撤去し、耐久性に優れたアルミの庇に取り換えいたしました。
完工
これにて完工です。
雨漏りの心配も無くなり、安全な外壁に生まれ変わりました。
担当者のコメント
この度は「HomeFix」にご依頼頂き誠にありがとうございます。
注意して頂きたいこととして、塗装工事は見た目が綺麗になりますが根本的な原因になりません。
中古物件の中には見た目は綺麗になったただけで、実際には下地が痛んでしまったままの物件が多いので注意が必要です。
購入した後に不具合に気づいてからでは元も子もありません。
基礎となる柱が劣化してる場合は地震の際にも被害になりやすいので、修繕歴や、建てられた年数など確認するように心がけましょう。
Home Fixは大工経験約30年の熟練の大工による、リフォームや改修工事をご提供しています。
お家に関するお悩みは何でもご相談下さい。
現場住所 | 東京都町田市 |
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施工内容 | 雨漏り修理 |
施工箇所詳細 | |
施工期間 | 2カ月半 |
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